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◆声優志望とアキデンデート
池袋の同人誌専門店で働いてるヒイロといいます。大好きなモノを売っているので楽しい仕事なのですが、働いている人間はみんな男性だし、お客さんも男性ばかりなので女性との出会いがありません。
そこで、女のコと知り合おうと、「無料空間」という出会い系サイトを使ってみました。このサイトは男女とも無料で利用できて、最大4日間はメールが保存できるから便利なんですよ。
そこでアニメ大好きっぽそうなメガネをかけている地味な女のコ中心にメールを送りました。それで「ザ×ス×ール帝国の崩壊って〜〜」とか「ガ○ダムWは〜〜、富○監督は〜〜」など、かなりコアな話題をふってもついて来てくれるコを見つけた。そのコは奥夢子さんといって、声優を目指している19歳の専門学校生。メールでは彼女の方からかなり積極的にアニメの話をしてくれた。それで、秋葉原にデート誘うとOKしてくれた。
ちまたでは「マンガ大好きな腐女子でも、アニメオタク男性をキモいと思っている」と言われているが、そうでないコもいるんだな。
その日が来るのが待ちどうしく、前の日は夜も眠れなかった。
そして運命の当日駅前で彼女が来るのを待っていたのだが…声を掛けてくれた奥ちゃん。コートの下には何とエ○ァの制服コスプレ!
そんな奥ちゃんとパソコン専門店に行ったりもしたのだが、この子はパソコンの知識もハンパなく持っており全然ボクは話についていけなかったよ…。
ヒイロ・ユイさん 23才 と○の穴店員
◇ ◇ ◇
女性と付き合えば大変なコトもありますが、それ以上に楽しいことだらけですので、これからもがんばってください。
◆フラレたボク、家庭不和の奥さん 互いに慰め愛
ボクはいわゆるフリーター。最近までは、ファミレスでバイトをしていたんだが、アカリちゃんというバイト仲間の女のコに「付き合ってほしい」と告白をし「迷惑です」と一刀両断されたんだ。それがショックで、職場にいられなくなりバイトを辞め家で落ち込んでいた。
そして自分がいかにダメな人間だったかや、今までの自分がやってきたことを考え情けない気分になっていた。しかし、そこでふと疑問が浮かんだ。
そういえば宇宙っていつできたんだろう。昔から未来にかけて永久に持続するのもであり始まりがないというのは変だ。この世のものにはすべて始まりと終わりがあるわけだし、宇宙の過去がいつまでさかのぼっても終着点がないなんて理論的におかしい。
しかし宇宙に始まりがあるってのもおかしい。なぜならこの世界が始まる前はすべてがない空間だったのであれば、宇宙が始まるワケがないのだもの。
それは、世の中が理論だけでは片付けなれない矛盾と隣り合わせの状態で構成されているんだということに気がついた瞬間だった。
そうだ、世の中は不条理なコトだらけなんだ。オレが不合理な仕打ちを受けたからといって落ち込んでいるなんて、すごいバカらしいことだ。理不尽なことで苦しんでる人間は、オレ以外にも世の中にゴマンといるのだから。それにアカリちゃん以外にも世の中に女性は数多くいる。
だから世の中の間違ってる部分は何も考えナイことにし、まず自分が幸せになろうと考えた。
今の心のすき間を埋めるには何より女性が必要だ。メールだけでもいい、話すだけでもいい、女性とのつながりがほしかった。
そこで出会い系サイトを利用してみた。いろんなサイトがある中、選んだのは「近所の妻達〜完全無料の昼下がり〜」。何となく人妻に対して母性みたいなものを期待していた。
そこで仲良くなったのが、自分と同じ25歳の奈瀬さん。彼女はメールでいろいろなぐさめてくれて、ボクをドン底から引き上げてくれた。そして2週間くらいメールをした後、実際に会う約束をしたんだ。彼女はメールで自分のことをあまり話さなかったので、そこで初めて彼女のことをいろいろと知った。夫には浮気相手がいそう、子どもができず姑との折り合いも悪い!、など彼女もまた理不尽なことで苦しんでるひとりだった。ドン底から引き上げてくれた奈瀬さんを今度は支える番だ。
それからは週に一度、彼女と会ってお互いを慰め合う関係が続いている。
ヒカルさん 25歳 フリーター
◇ ◇ ◇
不幸せの後に幸せがやってきましたね。世の中の半分は不条理によって構成されているかもしれませんが、それでも自分を信じて生きていけばいいのです。
◆お金じゃ買えない運命のパートナー
オレは世の中金がすべてだと考えていた。だってそうだろう、金で人間はトコトン汚くなれるしな。だからオレが就職したのは某大手銀行。こう聞くと響きはイイかも知れないが、やっている内容は闇金と変わらない。
それで多くの債務者から、時には非情な手段を使ってお金を取りたてたりもした。人情なんてなくていい、血も涙もない鬼と呼ばれる位でいい。だってそれが仕事であり、この世の中なのだから…。
そんな業務を毎日こなしていたのだが、オレの目の前で泣かれたり、叫ばれたりするシーンを見て正直心が痛む。だからオレに癒しを与えてくれる彼女が欲しいと感じるようになり、それで異性の出会いのキッカケ作りに「ビンゴ」をやったんだ。
そのサイトでオレと会ってくれたコは、26歳のショートヘアがよく似合う羽黒 優菜ちゃん。
そのコは自分のタイプにピッタリだったので、自分は浮かれていたんだが、彼女は物静かでクールな性格だったので、打ち解けるのにちょっと苦労した。でもしだいに笑顔も見せるようになり、仲良くなった。そして彼女は自分の家にオレを案内してくれた。
何とそこは孤児院。実は彼女は孤児であったという。現在、彼女はここに住み込みで働いて身寄りのない大勢の子どもの面倒を見ている。そして一緒にここで働いてくれる男の人とだったら、結婚を前提に付き合ってもいいと話してくれた。
オレは苦労して手に入れた高収入の銀行の仕事を選ぶか、それともオレの理想の女性である優菜さんを取るかの選択に迫られたわけだ。
オレは真剣に悩んだ。でも、そこで今までの仕事を振り返ってみて、人間の良心がなくなっていることに気がついたんだ。今が渡りに船じゃないか。オレには片親で必死になって働いて大学にまで行かせてくれた母親がいて、その恩を返そうと必死に今の仕事を踏ん張り金を稼いできたんだが、今のオレを見たらあの人も泣いてしまうだろう。
だったら、親への仕送り額は少なくなってしまうが、恵まれない子どもたちのために働くオレになった方が母さんも容認してくれるだろう。
結局、オレは銀行を辞めて今ではそのコと婚約し、一緒に孤児院で働いてる。今までは金だけが仕事の対価であったが、現在はこのコたちの笑顔と充実した毎日を手に入れて幸せになってるんだ。
灰原さん 30歳 元銀行員
◇ ◇ ◇
この世の中は金では買えない大切なモノがあるんです。それは愛!! |
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