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◆この世で一番大切なモノ
この世で一番大切なもの。それはなんだろう…。家族? 友だち? 国? 地球? それとも私自身なのだろうか…。
この問いに友人の朝比奈さんは「愛する人が一番大切よ」と答えた。果たしてそうなのだろうか? 私は恋人がいなかったので、彼氏を作ってみようと思い、出会い系サイト「これイイ!」を始めることにした。
このサイトは前述の友人、朝比奈さんからススメられたサイトであり、彼女もここで恋人を見つけたのだ。
ここで「始めまして千代田区に住んでいる長門ゆきといいます。私は読書が趣味の暗い女性ですが、彼氏を作りたいと思いこのサイトに登録しました。私の理想は五分刈りのジャニーズの岡○クンみたいな人です。彼に似ていて、私の近くに住んでいる人はメールをください」というメッセージを出しただけなのに、何と1日で39通のメッセージをもらいました。全員に写メを送ってもらい、送ってくれた人の中で私の基準をクリアできた3人だけとメール交換を開始。そして本の趣味が合い、私に「ゆきサンのメールが来るたびにボクは幸せな気持ちになりますよ」や「ゆきサンはボクの理想の女性です。一度ボクと会ってください」とメールで言ってくれた、25歳の宗次郎クンと会うことにしました。彼は岡○クンと似てはいなかったのですが、それ以上のさわやかな美男子でした。
しかし待ち合わせ場所に現れた彼は車イスに乗っていたのです。彼は病気で歩くことのできない体だったのです。私には「ごめんね、今まで黙っていて。ボクはこんな体だから嫌われるのが怖くて長門さんには言えなかった。でも一度長門さんに会ってみたかったんだ」と言いました。
私はそんな彼が不敏でその日は彼と一緒に遊び、次の日まで彼の家で過ごしました。そんな時、単なる雑談で何気なく「この世で一番大切なものって何だと思う」と聞いたのです。そしたら彼は「こんなできそこないのボクにやさしくしてくれた長門さんの存在がこの世で一番大好きで、大切な存在だよ。今日はありがとうね」と言い抱き締めてくれたのです。もちろん「私も宗次郎クンのことが大好きだよ」と自分の気持ちを伝えキスをしました。そして私たち2人は恋人同士になりました。
その夜、彼の部屋で聞いたのですが、彼の病気を治すには500万円近いお金が必要らしいのです。でも彼の家には、このような大金はどこにもない…。
だから、その後私は彼の治療費をためようと思い、宗次郎クンにも親にも内緒でフーゾクの仕事に就くことにしたのです。
仲の良い友だちにだけはこのことを話しました。友人たちはそろって「そんな人のために、そんな仕事をすることないよ」「辞めなよ。絶対それはおかしいってば!」と言う。
でも、私は何としてでも彼を障害から解放してあげたいの。そんな中、朝比奈さんだけは「そんなことまでやる長門さんって、もの凄く立派だと思うよ。がんばってね」と私のことを理解してくれ、私のがんばりを肯定してくれました。
たとえ周りがどう言おうと、「この世で一番、長門さんが大切」と言ってくれる彼こそが、私の世界で一番大切な宝物なのだから。
長門ゆきさん 19才 女子大生
◇ ◇ ◇
これから末永くお幸せに
◆音楽好きの彼女とボク 同じ夢を追う2人から生まれる歌
ボクは売れないミュージシャン。音楽業界は厳しい世界で、ボクは歌唱力もギターの腕も超一流なのに、顔が少し悪いからといってひどい扱いなんだよ。音楽プロデューサーはボクより腕が悪くても顔がいいからと他のヤツをメジャーデビューさせてる。
だから、ボクはこの「顔のハンディ」を覆せるくらい、もっともっと凄いアーティストになれるように日々、努力している。しかし、最近ボクより下手なのに売れていてお金にも女のコにも困ってないミュージシャンがうらやましく思うようになってきた。
金はともかく女のコが欲しかったボクは、出会い系サイト「チェリッシュF」に登録してみた。
このサイトは全然女のコと会えない時、管理人の明菜さんに相談するれば、何と管理人自ら女のコに呼びかけてイイ女のコを紹介してくれるらしい。出会い系サイト初心者のボクでもこれならば安心とメールをしてみた。しかしそこまでうまくやりとりができなかった。
そこで明菜さんに相談してみると、音楽好きの女のコを紹介してくれた。その女のコは23歳で髪をグリーンに染めているロックンローラー彩子さん。彼女もメジャーデビューを目指し、バイトの合間、寝る間も惜しんで練習をしているという。そんなボクと彼女は引かれ合い、何のためらいもなく付き合うことになった。
今では彼女とボクは同棲し一緒に路上ライブや作曲活動をしている。2人でユニットを組んでみると街の人のウケも、プロデューサーのウケもいい音楽が生まれるようになった。ボクたちは一人ひとりではプロには通用しない実力であったけど、2人で協力し合って始めて「本当の音楽が何から生まれるか」が分かったんだよ。
英知さん 26歳 ミュージシャン志望
◇ ◇ ◇
共通の夢を持つ彼女がいれば、どんな困難なことでも頑張ろうって気になりますよね。
◆ズルく生きたもん勝ち!? 私のワガママを何でも聞いてくれる
世の中ズルく生きたもん勝ち。アタシは女に生まれたことを利用し、会社での仕事も頭の悪い上司に色目使ってうまく負担を軽くしてもらったり、他の人に自分の仕事を押しつけたりしてラクに手を抜いて仕事をしとる。そんな要領のいいアタシやから、会社で余った時間を有効活用しようと出会い系サイト「プリティ」を始めてみたんや。
このサイトは手軽な相手を軽い気持ちで探せるから、いいんやよ。
そんなアタシが出会えた相手は、フジモトさん。あまり顔は良くないが、そういう男の方がアタシのワガママを聞いてくれるんやから好都合なんや。彼に家から会社まで車で送ってもらったり、部屋を掃除してもらったりしているんや。アタシは自分の言うことを何でも聞いてくれるような便利な人が欲しかったんよ。
もちろん夜は彼にごほうびをあげているから、持ちつ持たれつってことや。フジモトさんの方もアタシのことを友人に「こんなかわいい彼女ができたんだ。うらやましいだろう」と自慢しているしな。
彼女がいないフジモトさんの男友だちに、私の女のコ友だちを紹介してやると、お礼にお寿司や焼き肉をごちそうしてくれた。こいつらもカワイイ奴らだな。彼に内緒で食べちゃおーかな?
マチムラさん 23歳 OL
◇ ◇ ◇
今も昔も、ズルい人が得をしているんですね。 |
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