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初年度産駒から64年ぶりとなる牝馬によるGT日本ダービー制覇の快挙を飾ったウオッカを輩出し種牡馬として最高の滑り出しを見せたタニノギムレット。自身もダービー馬で、父仔2代でのダービー制覇は史上5組目。もちろん父娘制覇は史上初。この快挙を初年度にして早くも達成したタニノギムレット。種牡馬としての前途は洋々だ。
現役時のタニノギムレットは全8戦中7戦で上がり最速を記録と爆発的な瞬発力を見せた。パワータイプのブライアンズタイム産駒にあってサンデーサイレンス産駒にも負けない決め手を有していた。その瞬発力は産駒にもつたわりウオッカはダービーで上がり33秒フラットの斬れ味を見せている。やはりタニノギムレット産駒のセールスポイントはこの芝での瞬発力にあろう。
初年度産駒からはウオッカの他にゴールドアグリ(GV新潟2歳S)、ヒラボクロイヤル(GU青葉賞)が重賞を制覇。この2頭の母父はゴールドアグリがヘクタープロテクターでヒラボクロイヤルがミスタープロスペクターで、ともにミスタープロスペクターの系統である。ウオッカの母父ルションのナスルーラ系ともども相性の良さがうかがえる。またタニノギムレット自身、ノーザンダンサー系の血を有しておらず、今後はノーザンダンサー系牝馬との配合でも走る産駒を出しそうだ。
◆牡馬
ジェドゥーザムールの2006。本馬はフランスダービー馬ウイングドラヴ(父インザウイングス)、GU札幌記念、GV東京新聞杯、GV富士Sと重賞3勝を挙げたダイワカーリアン(父カーリアン)、GV東京スポーツ杯2歳Sを制したアドマイヤビッグ(父サンデーサイレンス)の半弟に当たる。母の繁殖成績は極めて優秀で他にも上には中央4勝を挙げたシェリール(父サンデーサイレンス)がいる。
ダンスノワールの2006。本馬の魅力はその牝系。本馬の4代母に当たるナタルマはノーザンダンサーの母。世紀の大種牡馬と同じ牝系の出身となる。本馬は母の初仔となるが、母は中央3勝と一定レベルの活躍を見せており、繁殖としても期待十分。
オウケンガールの2006。本馬の3代母は大井が生んだ女傑ロジータ。母は交流GT3勝を挙げたレギュラーメンバーの半妹に当たる。近親にはカネツフルーヴらダートの活躍馬が多いが、GV朝日チャレンジC、GV鳴尾記念を制した芝の重賞ウイナー・イブキガバメントもおり、芝でも十分、活躍が期待できるだろう。
ドリーミングレイナの2006。母はGV富士SA着馬で中央7勝を挙げたモノポール、GV新潟大賞典B着馬で中央6勝を挙げたエルカミーノの半姉に当たる。祖母エルレイナの半妹はGV新潟記念A着のクイーンソネットと、その牝系からはコンスタントに活躍馬が出ている。一族は総じて左回りが得意で、本馬も新潟あたりで重賞級の活躍が見られるか。
ベルモットの2006。中央3勝の母はGT阪神3歳牝馬S(現・阪神ジュベナイルF)をはじめ重賞5勝を挙げたスティンガー、GU4歳牝馬特別(現・フローラS)、GUローズSを制したサイレントハピネスの全妹で、牝系の質は高い。ギムレットにベルモットのアルコールつながり配合で一発大物となるか。
アウトオブザウィムの2006。祖母のライフアウトゼアはシルヴァーデピュティの全妹、母の半弟にはダート王カネヒキリがいる。ややダート色は濃いが、牝系の質は世界レベルだ。
フロムアファーの2006。祖母ディスタントはカーリアン、ヴィジョンの全妹。こちらも世界レベルの名牝系出身だ。
ミセスビクトリアの2006。祖母ビクトリアクラウンはGTエリザベス女王杯の勝ち馬。母はブライアンズタイムとの間にGUフローラSA着のブロンコーネを出しており、タニノギムレットとの相性も良さそうだ。
◆牝馬
ウオッカと同じ母父ルションとの配合となるのがタニノルミエールの2006。母の半兄にはGV新潟記念の勝ち馬タニノボレロ、GU神戸新聞杯を制したタニノクリエイトがいる。
ボンヌシャンスの2006は、GUアメリカJCC、GV毎日杯でA着したインテレット(父アドマイヤベガ)の半弟。母がこれまで送り出してきた産駒はいずれも中央勝ちを飾っている。近親にはGTマイルチャンピオンシップの勝ち馬トウカイポイントがおり牝系の底力は十分。
ビスクドールの2006。母の全姉はGTエリザベス女王杯を勝ち、ダート世界最高峰の一つUAEGTドバイワールドCでもA着したトゥザヴィクトリー。本馬の半姉には中央5勝の現役オープン馬アイスドール(父キャプテンスティーヴ)がいる。母の産駒はこれまで3世代が競走年齢に達しているが、アイスドールの他にレースドール(父クロフネ)、ドリームローズ(父サクラバクシンオー)といずれも中央勝ちを果たしている。母の繁殖としてのポテンシャルは高く、そろそろ重賞級が出てもおかしくない。
ベビーグランドの2006。祖母ホワットケイティーディドは重賞9勝の女傑ヒシアマゾンの半姉。アドマイヤムーンの活躍で再び勢いを増してきそうなケイティーズの牝系。はまれば大物も期待できる。
サンレイククインの2006はGV小倉記念に勝ちGVマーメイドS、GV新潟記念、GV府中牝馬SでA着した現役オープン馬サンレイジャスパー(父ミスズシャルダン)の半妹に当たる。3代母レイクチャンプレインはアイルランドGT1000ギニーの勝ち馬で、その半姉ツリーオブノレッジの産駒にはシアトリカル、タイキブリザードがいる。牝系の質は高い。
リアルサファイヤの2006。母はGVフラワーCの勝ち馬。本馬の半兄には昨年のGTフェブラリーSの勝ち馬サンライズバッカス(父ヘネシー)がいる。ヘネシー産駒の兄はダート馬だが、トニービン産駒の半兄ヘイアンデザイアーは芝馬で、母は交配相手によって異なったタイプを出している。タニノギムレットとの配合の本馬は芝向きに出るはず。
ラトラヴィアータの2006。母はサクラバクシンオーの全妹という良血。母自身も中央で5勝を挙げた活躍馬。繁殖としてもGVフラワーCB着のアルフォンシーヌを出している。パーシャンブルーの2006は祖母がサクラバクシンオーの半妹でラトラヴィアータの2006のめいに当たる。サクラハゴロモ→クリアアンバーにさかのぼる牝系のこの2頭にも注目したい。 |
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