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三大種牡馬の一角として日本競馬界をリードしてきたブライアンズタイム。トニービン、サンデーサイレンスはこの世を去り、自身の産駒もクラシックタイトルからしばらく遠ざかっていたが、昨年、ヴィクトリーがGT皐月賞を制覇。5年ぶりにクラシック優勝馬を輩出した。
初年度からいきなり3冠馬ナリタブライアンにオークス馬チョウカイキャロルのクラシックウイナーを輩出。ここまで15世代の産駒の中から15頭のGTウイナーを送り出しているブライアンズタイム。使われながら力を付けてくると評されるように、その産駒は総じてタフで、スタミナとパワーにすぐれている。芝・ダートも不問で道悪にも強い。サンデーサイレンスの勢いに押され気味だったが、その死後は、まるで重石が取れたかのように息を吹き返し昨年、ヴィクトリーがGT皐月賞を制覇、明け3歳ではマイネルチャールズがOPホープフルS→GV京成杯を連勝しクラシック候補の1頭に数えられている。2006年産からもクラシックの主役が誕生する可能性は十分だ。
◆牡馬
牡馬でまず注目したいのがダイイチシガーの2006。母はオークストライアルGU4歳牝馬特別(現・フローラS)でA着しGTオークスでもB着。祖母ダイイチルビーはGT安田記念、GTスプリンターズSを制した名牝。3代母ハギノトップレディは桜花賞馬でGTエリザベス女王杯にも勝った、これまた名牝。4代母イットーから連なる華麗なる一族の中でも極上といえるボトムラインだ。母父トニービンとの配合は昨年の皐月賞馬ヴィクトリーと同じ。クラシックを意識させる1頭だ。
デュプリシトの2006は桜花賞、スプリンターズS、阪神3歳牝馬S(現・阪神ジュベナイルF)とGT3勝を挙げたニシノフラワー(父マジェスティックライト)の半弟。ここまで重賞ウイナーは1頭のみだが他にもブアンドカメリア(父ニシノエトランゼ)、ニシノファイナル(父マラキム)、ニシノマイヒメ(父フォーティナイナー)ら中央4勝馬3頭をはじめ母はハズレを出さない名繁殖。母は1985年生まれの高齢で、牝馬に活躍馬が偏っている点もやや気になるところだが、はまれば一発大物が期待できる。
ネームヴァリューの2006。母は交流GT帝王賞を制した砂の女王。芝でも4勝を挙げており、ダートオンリーのタイプではなかった。本馬は母の2頭目の産駒となるが、一つ上の全兄ピサノエミレーツは芝で勝ち上がっており、本馬も芝は十分、こなしてくれそうだ。
オウリエットの2006。本馬の一つ上の半兄に新馬→500万下・葉牡丹賞を連勝したミステリアスライト(父アグネスタキオン)がいる。兄は屈腱炎のため春のクラシックは絶望となってしまったが、葉牡丹賞で子ども扱いにしたマイネルチャールズはその後OPホープフルS→GV京成杯を連勝。無事であれば当然、クラシックの有力候補となっていたはず。母は仏GT馬で繁殖としてのポテンシャルも高い。弟にはクラシックでの活躍を期待したいところ。
オーシャンドリームの2006は中央7勝を挙げている現役オープン馬スピニングノアール(父スピニングワールド)の半弟。兄は芝1000rのGVアイビスサマーDB着などスプリントの追い込み馬として鳴らしているが、父が替わりガラリとタイプも変わりそうだ。
パシムの2006。本馬の全兄アスカロンは4戦3勝、屈腱炎で引退を余儀なくされたが、デビュー時は久々に現われたブライアンズタイム産駒の大物として将来をしょく望された大器。母はサンダーガルチ、バトルラインの母として知られるラインオブサンダーの半姉。牝系の質も高い。
ビューチフルドラマの2006はGU目黒記念B着などの活躍を見せたセイコーサンデー(父サンデーサイレンス)の半弟に当たる。二つ上の全姉アールヌーボーと一つ上の全兄ドットコムの勝ち星はいずれもダート。本馬も芝よりダートがベターか。
エヴァソーライトリーの2006は桜花賞A着、阪神3歳牝馬S(現・阪神ジュベナイルF)B着とGTで好走したマヤノメイビー(父ミスワキ)の半弟。他に上には中央で3勝を挙げたフルブラスト(父フォーティナイナー)がいる。
ブルックリンハイツの2006。母は中央で5勝を挙げたスプリンターで母系からスピードの供給が期待できる。
◆牝馬
スマイルトゥモローの2006は母がオークス馬という良血。母の初仔で一つ上の全兄となるスマイルオンザランは新馬勝ちを飾っており、クラシック路線に乗ってきそうな素質の高さをうかがわせている。本馬には母仔2代のオークス制覇が期待される。
ロンドンブリッジの2006。現役時にGVファンタジーSに勝ち、GT桜花賞でA着した母は繁殖としても極めて優秀で、GTオークスをはじめ重賞4勝を挙げたダイワエルシエーロ(父サンデーサイレンス)、GVアーリントンC、GV京都金杯を制したビッグプラネット(父ブライアンズタイム)、中央3勝の現役馬ビッグカポネ(父ブライアンズタイム)ら、コンスタントに走る産駒を出している。姉はオークス馬だが、ブライアンズタイム産駒の兄2頭はマイラーに出ており、本馬も桜花賞向きのスピードタイプか。
ダイワルージュの2006。母はGV新潟2歳Sの優勝馬でGT阪神ジュベナイルFA着、GT桜花賞でB着した活躍馬。母の全弟はGT5勝を挙げたダイワメジャー、現役最強牝馬ダイワスカーレットで、スカーレットブーケ→スカーレットインクにさかのぼる名牝系の出身。本馬は母の初仔となるが、この牝系で母の活躍を考えれば、走らないわけがない?
スイートオーキッドの2006。母はGVクリスタルCの勝ち馬。母の半兄にGV函館スプリントS、GVアイビスサマーDでA着、GTスプリンターズSでもC着したシンボリスウォードがおり、母系のスピードは豊富だ。
チャペルコンサートの2006。母はスマイルトゥモローが勝ったオークスのA着馬。本馬はその母の初仔。スマイルトゥモローとの2世対決を期待したいところ。 |
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