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| 2007.10.11 |
前回、楽して先輩に好かれるには、ただただバカみたいに元気よくあいさつしとけば良い、と書いたのだが。あいさつには落とし穴がある! それは伝統のある場所に行った時だ。
昔、オレが浅草の演芸場の寄席に出演した時のこと。その公演は、昼が師匠方ばかり出られるベテランの寄席で、夜が若手ばかり出るフレッシュなものだった。当然オレの出番は夜。しかし、会場に入る時間はリハーサルもあるために夕方。夕方といえば、ちょうど昼の寄席に出演した師匠方が帰る時間! ここでオレは大きな壁にぶつかった。
芸人の仕事場に来た時のあいさつは「おはようございます」帰る時は「おつかれさまでした」。でもこの時、オレは仕事場に来たわけだが、師匠方は帰る。どっちのあいさつが良い!?
こればっかりは他の仕事場の先輩に接する時とは状況が違う。何せ浅草の寄席は伝統があるだけ礼儀作法には厳しく、あいさつ界の東大という異名を持つくらいエリートぞろいなのだ。ここであいさつを間違うわけにいかない。
オレは緊張した。会場に入ると、さっそく年配の師匠方が帰ろうとしていた。中には、咳込みながら薬を飲んでいる師匠までいる。明らかに疲れきっているではないか! まさに「おつかれさま」の登板のチャンスだろう! でも待てよ。これはオレがあいさつをできるか試すためのフェイクなのかもしれない!
結局、オレは迷いに迷った末、ある作戦に出た。“あやふや作戦”だ! 早口で「おたぁっしますっ」って言うことで、どっちのあいさつにも聞こえるようにしようと思ったのだ。
だが結果は失敗。オレは師匠方に「ちゃんとハッキリあいさつをしろ!」と怒られ、蛙のモノマネで有名な青空球○師匠に一時間近く説教をされて吐きそうになったのを覚えている。結局その日、リアルに「ゲロゲロ」と言ったのはオレの方だった(ちなみにあいさつはどっちでも良かったそうです)。 |
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ともいけ・かずひこ
昨年春からバツイチピン芸人として活躍中の自称[平成のチャップリン]。親族のほとんどが学者か医者に就く超インテリ血統の異端児。某有名高校在学中に芸人デビュー。以来、(無駄に)豊富なキャリアと(ヘンテコな)人脈を得る。昨年は業界トップクラスのライブ数をこなし、間違いなく2007年最もブレイクに近い男である。
1978年8月7日生まれ
大阪府出身 A型
167cm/52kg |
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