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D.O.Gを中心に国内外で闘う次代のエース、岡見勇信が、ついに夢である格闘技のメジャーリーグ「UFC62」に参戦することが決定した。21戦17勝、しかも国内無敗の岡見はUFCでどのようなファイトを魅せるのか!! 試合は、26日(土・現地時間)米国ラスベガス・マンダレイベイ イベントセンター(Mandalay Bay Events Center in Las Vegas,Nevada.)で開催される。
――格闘技を始めたきっかけは?
岡見 高校時代に柔道を始めたのですけど、元々テレビでオリンピックとか見ていて、単純に自分でもできるんじゃないかなという感じですね。すごい感銘を受けました。
――記憶に残っているのはどなたの試合でしょう?
岡見 アトランタ五輪辺りだったと思いますけど、古賀(稔彦)さんや吉田(秀彦)さんとか野村(忠宏)さんが活躍していましたね。
――なるほど。それにしても体大きいですよね、いつ頃から大きくなりはじめたのですか?
岡見 ボクは中学2年ぐらいから急激に大きくなりましたね。1年で10mくらいずつ大きくなっていきましたね(笑)。あっという間に(クラスメイトを)ごぼう抜きしていったので。入学した頃は(クラスでも)真ん中くらいだったんですが、3年では一番後ろでした(笑)。
――中学の頃は何のスポーツを?
岡見 陸上部です。長距離をやっていましたね。個人競技が好きだったんです。相撲なんかもクラスでやっていましたし、闘うことが好きだったんですね。力は強い方だったので、(格闘技をやる)自信はあったんですよ。
――なるほど。それで高校では柔道を始めたんですか。ところで、初めて柔道着に袖を通して、練習を始めたわけですが…
岡見 いやぁ、もう全然違いましたよ、見るのとやるのとでは(笑)。自分の高校はそんなに強豪校ではなかったので、1、2年の頃は強豪校の選手にボッコンボッコンにやられて「凄ぇなぁ」って思ってましたけどね。現実の厳しさを改めて感じましたね。
――何かその時の思い出はありますか?
岡見 そうですね…幸いケガとかはなかったですけど…(笑)。ボクがいた神奈川県はレベルが凄い高かったので、見ていておもしろかったですね(笑)。もう同じ人間とは思えないような…。
――そうですね。柔道は日本の「お家芸」じゃないですか、日本国内で代表になれるような選手というのは、それだけで世界のトップであることは間違いないですからね。柔術でブラジル代表になったり、ムエタイでタイ代表になるのと同じようなものですよ(笑)。そんな高校時代を柔道で鍛えた岡見選手ですが、プロ入りするきっかけというのは?
岡見 柔道では高校3年間で自分自身の納得いくところまでやったので、そんな厳しい練習とかは続けられないと思って「もう、いいや」って(笑)、(高校を)卒業してから1年ぐらいフリーターをしていました。たまたま自分がお世話になっている接骨院の先生と久保社長(※岡見選手が所属する和術慧舟會・GCMコミュニケーション社長)が知り合いだったんですよ。ある日、「なんか体動かしたいな」って言ったら、先生に今の道場を紹介して頂きました。それでそのまま入門したんですけど、そしたら久保社長に「試合に出てみないか」っていきなり言われて、出場したのが「PREーPRIDE」だったんです。
――なるほど、受動的というか、何か「人に勧められて」ってことが多いようですね。多くのプロ格闘家が「自分からすすんで」選手になっていった中、レアな人材かと(笑)。
岡見 社長に言われた時も入門した初日に「試合に出てみないか」って言われたんですよ(笑)。何か、そのエントリーの締め切りが翌日だったらしくて(笑)。無差別級だったんで、「デカイから出せ」みたいな感じだったのでしょうね。社長もまさか優勝するとは思っていなかったでしょうし(一同笑)。
――何かの巡り合わせなのでしょうね
岡見 そうですね、一日(入門が)遅かったら出られなかったですからね。「PREーPRIDE」があったおかげでプロになれたのだと思います。
――なるほど…。そうすると、プロになるきっかけに「何かに憧れて」とか「誰かに憧れて」といったことではないのですね
岡見 …いやテレビではスカパーでPRIDEとかは見ていたんですよ。元々プロレスが大好きだったので。新日本(プロレス)のストロングスタイルです! 今は見ないんですけどね…。元々ボクは橋本(真也)さんが好きだったので、「闘魂三銃士」の頃が好きでしたね。もう亡くなられて1年なんですね…。
――得意技とか好きな技は何でしょう…ちなみに本紙はアメリカでは発売されないので、UFCでの対戦相手は読まないですから大丈夫です(笑)
岡見 全体的に強くなろうとは思っていますけど、特に意識しているのは「パウンド」ですね。
――「極め」より打撃ですか?
岡見 はい。「立ち」の打撃もそうですけど、理想は打撃で潰してパウンドで潰して、最後に極められたら一番かっこいいかな、とは思いますけど。自分は器用な方ではないので、意識するのはパウンドで…極められたら極めようとは思います。
――そうですか。確かに岡見選手は手足が長いことを利用しての打撃の強さ、そしてテイクダウンに定評があります
岡見 テイクダウンも自分の中ではかなり意識しているものですね。昔は、テイクダウンとパウンドだけで世界一になってやる!みたいな甘い妄想がありましたが、それをロシア(での試合)でボコボコにされて意識が変わりましたね。
――日本国内では無敗を誇っていますが、海外での試合では分が悪いのは、噂でも聞こえてくるでしょうし、何しろ一番ご自身が分かっていることと思います。そんな中、いよいよ「格闘技メジャーリーグ」とも言われる「UFC」初参戦ですね。
岡見 そうですね、ホント今は緊張とかはなくて、「楽しみ」ですね。海外でも色々、闘えて、自分の中では「満を持して」って感じなんですよ。やることやってUFCに乗り込めるみたいな感じですね。自分が格闘技を始めた頃からの憧れの場所なので。実感はまだないんですけど、今はワクワク感でいっぱいですね。宇野(薫)さんのUFCの試合も見てて、あの会場で「日本人」が勝つのって凄いカッコいいじゃないですか。日本で日本人が勝つのよりカッコいいですよ。オクタゴン(※UFCの会場。リングではなく、8角形で仕切られた金網でできている)は独特の雰囲気ですね、あの中で闘えるというのは凄くうれしいです。
――なるほど。GCMでも、DOGというケージファイトが行なわれていますが、金網で囲われた会場ってどんなものなのですか?
岡見 そうですね、ボクは「決心する」って意味では集中できる場所ですね。入る前は結構、緊張もするんですけど、入っちゃうと気持ちが切り替わるというか、相手を倒すことだけに集中できるんです。そういうのが金網の良さかも知れないですね。ガラッと気持ちが変わって、「闘うしかない」みたいな気持ちになります。
――切り替わるタイミングっていつですか?
岡見 レフェリーが「ファイト!」って開始の合図をした時ですね。花道のところでは緊張したりまだ色々、考えたりと雑念がありますけど…
――今回の対戦相手、アラン・ベルチャー選手のデータは入っていますか?
岡見 1試合だけ映像で見たんですけど、蹴り中心で寝技もできる選手で、8勝はすべてKOか一本勝ちということで、たぶんアグレッシブで心の強い選手だと思いますね。まだ22歳と、自分より若い選手とやるのは初めてなので(笑)。
――そうですね、打撃がかなり強い選手ですね。かなりおもしろい試合が見られるのでは、と期待しています
岡見 UFCでのデビュー戦なのでお互い、いい試合をして…まぁ、大丈夫だと思います。
――ところで、普段の岡見選手って、どういう人なんですか?
岡見 普段…やさしいですよ(笑)。
――そうですね、笑顔が物語っています。最近なにかハマっていることは?
岡見 …最近は、本を読むようになりましたね。今は戸塚(実家)の方から(練習に)通っているんですよ。移動時間が長いから退屈で「どうしよう」って思って。
――どのようなジャンルを?
岡見 ミステリー系とか推理小説が多いですね。ハワイに行った時に、移動が長いってことで出発前に本屋に行って、東野圭吾さんの小説を買ったんですけど、それ以来ハマっています。…あとは、犬飼ったんですよ!
――何種ですか?
岡見 パグです。もうすぐ1歳になるんですけど、かわいいですよ。メスで「モモ」っていいます。肌色(フォーン)なんですけど、癒されますね。(笑顔)
――そうですか(笑)。ところで、いまは夏休みで、外は子どもたちが遊び回っていますが、岡見選手の子供時代はどのような少年でしたか?
岡見 ボクはとにかく外で遊んでいましたね。スポーツは何でも大好きなんですよ。近所の友だちとサッカー、野球なんかをやって遊んでいましたね。
――ガキ大将でしたか?
岡見 いや、そんなことないです。あまりケンカとかしなかったです。
――怒ったら怖そうですけど、怒る限界点が高そうです(笑)。地元は藤沢だけあって、海で遊ぶことが多かったですか?
岡見 海で遊ぶことも多かったですけど、グランドで何かとスポーツしていましたね。あと、森にカブトムシ捕りに行っていましたよ。
――懐かしいですね…。ちなみに、その頃なりたかった職業は何ですか?
岡見 そうですねぇ…プロレスラーになりたかったですね。橋本さんに憧れていたので。モノマネとかしてましたよ(笑)。ふとん敷いてパワーボムしたり(笑)。
――夏休みの思い出って、何を思い浮かべますか?
岡見 やっぱり高校時代の柔道部の合宿ですね。こういう時「恋愛」とか言いたかったんですけどね(笑)、なかなかなかったもので…男子校だったので。普段はみんなで泊まり込みで過ごすことってなかったですから、合宿中の風呂とか夜とか楽しかったですね。…今も夏は、慧舟會の地獄の合宿があるので、それが一番の思い出ですけどね(笑)。
――目標とする選手は?
岡見 目標は、宇野さんです! 身近な存在で、練習とかもよく見れて、勉強になることがたくさんあるので、宇野さんを見習って自分も海外で活躍したい。いずれは「HERO,S」にも出たいです。身近に「目標」とする人がいるので、恵まれていると思います。
――UFCに出ることによって、宇野選手に近付けると思うんですが、先輩としての宇野選手というのは、どういう方なのですか?
岡見 すごい「自分に厳しい」人ですね。練習に対する意識が凄いですね。ずっと練習しているとどうしてもダレてきちゃうんですけど、宇野さんは最後まで集中を切らさないですから。とことん自分で自分を追い込む人ですね。
――そういう姿勢って、口で教わるものではなく、目で教わるものだと思いますね。では、最後に「人間」岡見勇信としての目標は?
岡見 自分に甘くしないというか、厳しくありたいです、練習の面でも試合の面でも。そういうことも考えると、格闘技だけにかかわらず、宇野さんの姿勢というのは自分の進むべき道かな、と思います。自分に甘えないで、限界を決めないでいきたいと思っています。
――分かりました。がんばってきてください。今日はありがとうございました。 |
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