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いよいよ記念すべき「30」に至るPRIDEシリーズ(10月23日「PRIDE30」)。目を閉じれば、桜庭によるグレイシー撃破、高田引退等、名場面が浮かぶ。それに対抗して今回のナイスポは、それまでの道のりをわきでむやみに固めてくれた迷場面をご紹介! 目を見開いて見よ! 「めざまし調査隊」に取り上げられないほどのリアリティーを!
言わずと知れた第60代横綱、北尾光司の引退式は、PRIDE4のリング上でそれとなく行なわれた。同じ東京ドームで「デンジャラス新人類」(辻よしなりアナ)なる、その後を予見するようなコピーでプロレスラーデビューし、前年の記念すべきPRIDE1ではアームロックで、割りに巨体を出し惜しむ総合格闘技初勝利を挙げ、この日の引退式。真樹日佐夫氏、添野義二氏、神取忍らの大物から花束をもらい、最後は「ナイフ・マガジン」に連載を持ちながらも、当時内弟子だった現ドラゴンゲートの望月成晃に日本刀を授けた。これは別に、ボクサーになるのをあきらめた近眼のせいでなく、むしろ天龍に負けた際、「雷王の称号は、しばらく天龍さんに預けておくよ」と言った、北尾らしいお気楽お授けお預け精神によるものであろう。現在は妻である女医の元に身を預けている。
今でこそ華美な入場シーンがファンを引きつけるPRIDEだが、初期には信じられぬ惨事も。PRIDE9では、ジュイユ・デ・オリベイラ選手が入場直前に特殊効果装置の誤作動で大やけどを負い、そのまま病院に直行。あっさり試合中止に…。「責任者の中の責任者、出て来いや!」的この状況。昨年ならいかにも「…残念!」と斬られがちなハプニングだが、オリベイラは「これからはオレを”炎のサムライ”と呼んでくれ!」と、この件の再現ドラマがあれば、「オリベイラ(本人)」役でそのまま出そうなほどの前向きさを見せた。実際、以降の大会では、消火器を持って入場したり(PRIDE12)、江戸時代の”火消し”の格好で入場(PRIDE14)したりする茶目っ気も。本業の弁護士までこの手の守り方ではないだろうから念のため。
当初から大イベントだったPRIDEには、当然多数の芸能人のみなさまもご来場&参画。ミルコとの死闘直後のノゲイラにガウンをもらった小池栄子(PRIDEミドル級GP決勝)。桜庭に技をやさしく手ほどきされた佐藤江梨子。そして、録画した試合をコマ送りで分析する光浦靖子等々。また、立川談志師匠がリングアナを務めた際は、「激闘を期待します」と言い残すも、その後の試合があまり激闘にならなかったことで、逆に談志らしさを見せる結果に(PRIDE17)。他にも以前触れた藤谷美和子のロックバンドや、元SHOW―YAの寺田恵子による国家斉唱(PRIDE1)、PRIDE4のオープニングに於ける、プリンセス・テンコーのイリュージョンも捨て難いが、大砲発射とともに、選手が発射先の檻から現れるも、イリュージョンらしく、もやっとした印象しか残ってないのがたまにキズである。婚約者もイリュージョンだっただけのことはあるだろう。
PRIDEきっての問題児と言えば、今も昔もハイアン・グレイシーにとどめを刺す。故郷ブラジルでは、格闘技を全く知らなくともハイアンの名を知ってる人は多いほどの札付きで、その危険度は`ファールボールにご注意くださいaのレベルでは遥かにない。先日もスピード違反で警察に捕まり、頭突き、パンチ、キックで逃亡を試みるも、あえなく逮捕されてしまった。「ねるとん」に出た中村和裕が次戦の相手と予告しているのに、リング上での対戦要求を完全シカトしたり(男祭り)、「ケガしたけど試合は出る」と男気を見せたかと思えば、負傷個所を覆うのはなぜかグローブ固定のためのガムテープ(?)だったり(PRIDE12)、いやはやリアルに、いつ見ても波乱万丈。そんな彼の問題児ぶりは、実は初登場のPRIDE10の入場時から。グレイシー一族の入場曲、「ラスト・オブ・モヒカン」を使わず、何故か小柳ゆきの「あなたのキスを数えましょう」(んなことされても困るが)で入場してきたのであった。ちなみにこの件と、PRIDE公式HPにある彼の異名、「グレイシー一族の問題児」との因果関係は定かではないことを願う。
激闘が続けば、当然ケガも激しくなる。PRIDEGP03開幕戦でミルコのハイを食らった後のボブチャンチンの首筋には、ミルコの足の指の跡までくっきり。文字通り痛烈な足跡を残した。ミドル級決勝のシウバVSランペイジ・ジャクソンでは、膝蹴りを食らって前のめりに倒れたジャクソンの頭から血が噴水のように吹き出したという。中でも忘れ得ぬのは、PRIDE1の、ブランコ・シカティックVSラルフ・ホワイト。シカティックとの接触で大きく腫れ上がったホワイトの巨大タンコブは、なんつーか、バスロマンCMの細川ふみえの部分レベルにまで膨れ上がっていたのであった。何にせよの大ケガ、ブラックジャックによろしく!
「のまネコ」「モナー」騒動から、「上戸彩似です」と言い張る出会い系サイト美女まで、はやっていれば類似品が出るのは世の常。ご多分に漏れず、00年1月、東京ドームで行なわれた「PRIDEグランプリ」をマネた「誇りグランプリ」なるインディプロレス大会が、その約1カ月後に後楽園ホールで行なわれた。各種インディーレスラーからなぜか素人の関係者まで出てしまうというボーダーレスな大会を制したのは、本物の(?)グランプリで「ギロチンチョークでマウスピースを飲み込みそうになって」1回戦負けした、元力士にて元レスラーにて現水道屋、大刀光修であった。ちなみにPRIDE参戦時の奥さんの言葉は、「出てもいいけど、ケガしないで、ちゃんと仕事に行ってよ!」だったそうだ。 |
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